テザー(Tether)は7日、自社のステーブルコインであるUSDT(テザー)がKaiaブロックチェーン上でローンチされたと発表した。
Kaiaブロックチェーンは、LINEヤフーとカカオの子会社であるグラウンドエックス(GroundX)が共同で開発したパブリックブロックチェーンである。
このブロックチェーンは、ユーザーが分散型アプリケーション(Dapp)を利用できる環境を提供している。
今回のUSDT導入により、Kaiaブロックチェーン上のユーザーは、USDTを使った取引や決済を行うことが可能となる。
USD₮ is coming to Kaia — and with it, seamless digital dollar payments inside the LINE ecosystem.
Tether’s stablecoin will power Mini Dapps and more, unlocking a new era of digital dollar utility across Asia.
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— Tether (@Tether_to) May 7, 2025
USDTがLINEのMini Dappプラットフォームに統合
テザーは、USDTがLINEのMini Dappプラットフォームに統合される予定であることも明らかにした。Mini Dappプラットフォームは、LINEのメッセージアプリ内で動作する分散型アプリケーションを展開できるサービスだ。
この統合により、LINEユーザーは、チャットアプリ上で直接USDTを利用した送金や支払い、各種サービスへのアクセスが可能となる。
LINEはアジア、とくに日本や韓国、タイなどで数千万人規模のユーザーを抱えている。Mini Dappプラットフォームを通じて、USDTの利用がより身近なものとなることが期待されている。
LINE NEXT and Kaia ( @KaiaChain) Expand Web3 and Stablecoin Adoption Across Asia Following the Launch of Tether’s USD₮ on Kaia Blockchain
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— Tether (@Tether_to) May 7, 2025
アジア地域でのステーブルコイン利用拡大を目指す
テザーは、KaiaブロックチェーンとLINE Mini Dappプラットフォームとの連携によって、アジア地域でのステーブルコイン利用をさらに拡大したい考えだ。
同社は、今回の取り組みが新たなユーザー層の開拓と、ブロックチェーン技術の普及に寄与するとしている。
また、Kaiaブロックチェーンは既に多くのパートナー企業や開発者が参加しており、分散型金融(DeFi)やNFT、ゲームなど多岐にわたるサービスが展開されている。
USDTの導入により、これらの分野でも安定した価値のやり取りが可能となり、さらなるエコシステムの拡大が見込まれている。
テザーは、今後も他の主要ブロックチェーンとの連携や新たなユースケースの開発を進める方針を示している。
アジア市場におけるステーブルコインの普及動向に注目が集まっている。
なお、Kaiaブロックチェーンのエコシステム拡大に伴い、今後はアルトコインの活用事例も増加する可能性がある。さらに、LINEユーザーの間で仮想通貨投資への関心も高まると予想される。