ドージコインとシバイヌが下落、一部トレーダーはミンド・オブ・ぺペに活路

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下落するドージコインとシバイヌと上昇するAIぺペのイラスト

複数の暗号資産(仮想通貨)取引所の価格データによると、10日、ドージコイン(DOGE)とシバイヌ(SHIB)が5ヶ月ぶりの安値を記録し、一部トレーダーは新たなAIミームコインに注目し始めている。

両コインは高リスク資産から安全な投資先への資金移動を受け、数日間にわたって大幅な下落に見舞われている。一方で「ミンド・オブ・ぺペ」のICO(新規コイン公開)はすでに710万ドル(約10億5080万円)を調達し、弱気相場でも強い関心を集めている。

ドージコインとシバイヌ、5ヶ月ぶりの安値を記録

ドージコイン(DOGE)は現在0.16ドル(約23.7円)で取引されており、これは5ヶ月ぶりの安値となる。過去7日間だけで価値の30%を失い、オープンインタレスト(未決済契約数)も10月下旬以来の最低水準まで下落した。現在は売り手優勢の状況が続いており、近い将来に強気相場が戻る兆しはほとんど見られない。

シバイヌ(SHIB)も同様に苦戦しており、0.000012ドル(約0.0018円)前後で推移している。週末に大幅な下落を経験した後、一時的な反発を見せたものの、すぐに再び下落に転じている。

この下落はドージコインとシバイヌに限ったことではなく、ほぼすべてのミームコインが下落傾向にある。唯一の例外はペング(PENGU)で、わずかながらプラスを記録している。トレーダーはミームコインへの関心を失いつつあり、多くが他のセクターで新たな機会を模索している。

ミームコイン下落の背景となる要因

ミームコインの下落は、リスクの高い資産を押し下げている広範な市場低迷の一部と見られている。関税を巡る緊張、ホワイトハウスからの好材料不足、利下げに関する不確実性など、複数の要因が今週の仮想通貨市場に悪影響を及ぼしている。これがドージコインやシバイヌのような銘柄に特に大きな打撃を与えている。

新たな上昇要因がないため、トレーダーはミームコインへの投資を躊躇しており、これが価格の下落を招く売り圧力の波を生み出している。しかし、現在のムードは暗いものの、ミームコインは底値に近づいているとの見方もある。歴史的に見て、市場が現在のように「極度の恐怖」モードにあるとき、その直後に急激な反転が起きることが多いためだ。

ドージコインとシバイヌの今後の動向は、ビットコイン(BTC)や主要アルトコインの値動きに大きく依存するだろう。ビットコインが強さを取り戻せば、ミームコインも追随する可能性がある。しかし、ビットコインが8万5000ドル(約1258万円)を下回ったままなら、ドージコインとシバイヌの苦戦は続く可能性が高い。

ミンド・オブ・ぺペが下落相場を乗り切る新たな選択肢に

下落相場の中でも存在感を示しているのが、ミンド・オブ・ぺペだ。この新興プロジェクトはAI技術とミーム文化を融合させたアプローチで、市場トレンドの追跡、センチメント分析、さらには自律的なトークン発行さえ可能なAIエージェントを提供するという。この革新的なアプローチにより、ICOではすでに710万ドルを調達している。

注目度の高まりを示す大きな兆候として、人気YouTuberのGoaloriousが昨日、ミンド・オブ・ぺペの可能性について言及する動画を公開した。彼はこのプロジェクトの巨大なステーキング報酬(推定年利314%)や、すでにセキュリティ監査を受けているという事実を強調した。またGoaloriousは、MINDの供給量が1000億トークンに固定されており、インフレーションを防止していることも指摘している。

ミンド・オブ・ぺペは現在、X(旧Twitter)で2万人以上のフォロワーを持ち、ICOBenchの注目すべき仮想通貨ローンチリストで3位にランクされている。ドージコインとシバイヌを超えた可能性を探るトレーダーにとって、ミンド・オブ・ぺペは魅力的な選択肢になりつつあり、弱気相場でも成功する数少ないミームコインの一つになる可能性を秘めている。

峯 竜也

暗号資産とブロックチェーン技術に特化したジャーナリスト。業界の最新動向や市場分析を発信。技術的な深掘りから初心者向けガイドまで、幅広い読者に向けたコンテンツ制作を得意とする。