ICObenchは毎週優れたレポートを発表しています。
光栄にも私のレポートが公開されたので、日本人ユーザーのために日本語の文章をここに掲載します。
ICObench publishes excellent reports every week.
I am honored that my report has been published, so I will post a Japanese text for Japanese users here.
日本でも、ICOに代わってIEOがトレンドになりつつありますが、日本においてICOが衰退した理由は主に2つです。
まず日本独自の悪しきマーケティング手法。次に取引所への未上場です。
ICOにおいては日本独自のマーケティング手法のひとつに、あたかもトークンの価格が10倍や100倍になることを確約し、リスクなしに誰もが億万長者になれるのだと激しく扇動して販売する手法があります。これは倫理的に許されることではありませんが、このような販売方法を選択する会社は少なくありませんでした。また、そういった会社は事実として集めた資金を抱えて失踪することもままありました。
つぎに取引所への未上場です。これは日本に限った話ではありませんが、統計によると現在ICOプロジェクトのトークンが取引所への上場に成功する確率は2%以下です。取引所への上場がなければ投資家は電子ゴミを保有し続けることになります。また日本においては1つ目の理由とプロジェクト側の英語能力の不足も相まって取引所への上場の確率はさらに低くなります。
その結果、日本ではICO=詐欺という誤った共通認識が根付いてしまいました。
しかしこれらの問題を一気に解決するのはIEOです。
IEOは基本的に上場が確約されるだけでなく、取引所独自の審査体制が存在するため、破綻したプロジェクトは参入することができません。さらにIEOを行う取引所も自身のブランドを守るために積極的にマーケティングを行うことになり、IEOのための手数料が取引所の運営を保護し、取引所内でのトークンの流動性や登録者の増加につながりまする。つまり理想的なサイクルに突入するわけです。
私は早い段階からこの利点を日本のプロジェクトや投資家に説明し続け、最近日本の投資家やプロジェクトはかなりIEOに対して前向きになり始めました。この日本の流れが世界的な流行に比べて少し遅れていることを私は認めなければなりませんが、それでも時差のある流行の連鎖は、流行を文化へと定着させるための定石です。
私はこれからも積極的な情報発信を続けてゆくつもりです。